2012年11月24日土曜日

第5回 復興会議 2012.1.18

12月3日の現地点検の結果報告
 第4回復興会議の後の12月16日に、市を訪れ、復興会議の経緯の説明や復興に関する事業についての意見交換を行いました。
 今回の復興会議では、その結果と12月27日の説明会の様子について報告しました。
<市との意見交換の結果 *抜粋>
(崎浜)復興計画実施の具体的な工程の説明を伺いたい(住宅の集団移転等)
(市)集団移転事業についても、30~40のステップがあり、非常に時間がかかるものであるが、順次進めてゆきたい。
(崎浜)浸水地域の土地買い上げは可能かどうか伺いたい
(市)移転する場合は買上げする。市場価格で買上げする事になるが、全員の合意が必要である。
(崎浜)公営住宅建設については崎浜地区にも是非お願いしたい
(市)越喜来地区には3つの地域があるが、全地区に建設するかどうかは、被災者の意向を踏まえながら現在詰めの段階である。

 復興会議の作業としては、移転候補地について情報を共有し、優先順位を決めました。


検討の結果模造紙

県と市からの説明会 2011.12.27

 岩手県と大船渡市役所の方々が崎浜公民館に来て、防潮堤の高さや復興計画などに関する説明会と意見交換管を行いました。

 岩手県からは、防潮堤の高さについての説明がありました。防潮堤は最大で11.5mとなるが、東日本大震災級の津波が来たことを想定すると、浸水面積はほとんど変わらない。到達時間は2分遅くなるという説明でした。昭和の津波の規模なら、崎浜は8.1mでもいいということで、構造や高さはまだ仮定で住民と話し合いながら進めていきたいということでした。今回の説明を受けて、地域としてどちらを選択するか意見をまとめていくことになります。

 大船渡市役所からは、復興計画、土地利用、公営住宅について説明されました。差し込み移転でもよいということ、住宅移転地や公営住宅の建設地はまだ目処が経っていない。用地交渉は基本的には市が行うが、大体の情報を頂ければありがたい、合意形成がまとまったところから、はじめていくということなどが話されました。

集団移転事業の移転候補地の現地点検 2011.12.3

 第3回、第4回の復興会議での検討において、復興に向けては何よりも被災者の住宅再建を優先して進めるべき、そのためには地域としてできることに取り組んでいこうということになり、この日、差し込み移転候補含めて地区内の候補地を選ぶための現地の確認作業を行いました。

 あいにくの天気でしたが、ひとつひとつ現在の土地利用状況や周辺環境をチェックしていきました。

 次回の復興会議では、この日の点検結果を再検討していく作業を行っていきます。


東側の丘から崎浜を見下ろした
崎浜漁港では、地盤が沈下して、
波が打ち寄せていました。

第4回 復興会議 2011.12.2



 第4回の会議では、前回出された「復興に向けた課題」に対して、だれがどのように取り組んでいくべきかの検討を行いました。
 課題としては、①住宅再建(住宅移転)②地域コミュニティの維持、③被災者ケア、④崎浜小学校跡地の利活用、⑤浸水域の活用、⑥生活環境の整備、⑦震災の記憶、記録、⑧人口対策、⑨産業の振興、仕事づくりとたくさんありましたが、この日の話し合いの中で、「いろいろやるべきことはあるが、何よりも被災者の住宅再建を優先すべき。仮設住宅に住んでいる人がいる状況で、将来に向けて取り組んでいくことはできない。」という意見が出て、何よりも被災者の住宅再建を最優先で取り組んでいくべきという思いが確認されました。

 集団移転事業にあたっては、差し込み移転が第一ですが、速やかに事業を進めるためには、行政の動きを待つだけではなくて、地域としても候補地を選び、地権者の意向なども把握しておくことが大切ということになり、さっそく翌日に候補地を現地踏査することになりました。

 復興会議として、確実に一歩歩みだすことになりました。

<次第>
1. 開会
2. あいさつ
3. これまでの経緯          
4. 国や県、大船渡市の動き                
5. 崎浜復興会議の進め方について
6. 前回のふりかえり                 
7. 復興の課題(班作業)
8. 発表・まとめ
9. 閉会あいさつ

第3回 復興会議 2011.10.31

 第3回の復興会議は、女性と被災者を5名増やして、合計22名の新体制での最初の会議として開催しました。
班形式(ワークショップ形式)での
意見の出し合い
新しいメンバーを増やしたので、これまでの復興会議の経緯や県や市の復興計画について丁寧に説明したのち、3つの班に分かれて、復興に向けた課題について思いを出し合う作業を行いました。
 意見は各班から活発に出されました。
 主な意見としては、「空き地など、今の集落の中に入れるような集団移転が望ましい」や「災害公営住宅はお年寄りの人がひとりでも入れるようなケア付きの住宅がいい」などの集団移転に関する意見や、「(住宅移転事業などの)いろいろなうわさが聞こえて不安になる」や「仮設住宅にこもりがちになる怖れがある」などの被災者のケアに関する意見、被災の記録を後世に伝えていく必要があるなどたくさんの意見が出されました。

最後には班ごとに発表し
成果を共有
被災者を中心とした情報共有や対策に取り組む連絡協議会のような組織が必要という意見も出され、今後取り組んでいくことになりました。
 
次第
1.開会
2.あいさつ
3.参加者紹介・近況報告
 ・いわて地域づくり支援センター、岩手大学(自己紹介)
 ・初めての参加者(自己紹介+近況報告)
 ・これまでの復興委員(近況報告)
4.これまでの経緯の説明
5.岩手県及び大船渡市の復興計画の説明
6.崎浜の復興に向けた課題整理
7.<班作業>復興に向けた課題について
8.発表・まとめ
9.閉会あいさつ

2012年11月14日水曜日

崎浜情報誌を発行しました!

崎浜地区復興会議では、数年後に崎浜地区としての震災の記録誌を発行したいと考えています。
そのための前準備として、記録誌本誌の原案を前半と後半にわけ、それぞれの項目に関する写真、記事、記録などのデータを寄稿してもらう取り組みを進めてきました。

まずはその前半部分。崎浜の震災前の姿から震災直後の様子、そして避難所での生活までの原案を作成し、地区住民の方をはじめ、崎浜から離れてしまった出身者、北里大学の卒業生、その他色々な支援を行ってもらった方々へ直接郵送させて頂きました。

10月25日には、この発送作業を、情報誌を担当している情報誌チームで行いました。

封入れ作業するチームメンバー
手際良くサッサツ

本誌発行に向けて、着々と準備を進めています。

崎浜の昔の写真、みんなで集まっている写真、何気ない風景、震災の時の想い、震災時の記録(津波到達時間、水位、支援日時等々)など、みなさんからの情報提供お待ちしています!

(情報誌チーム事務局 いわセン吉村)